プラスリーの教育理念
『子供たちが自ら考える力を育てたい。』
これがプラスリー設立の理由であり、教育理念です。
プラスリー運営会社の株式会社ワーク&ライフコミュニケーションは、和歌山県内でIT教育の普及を行う特定非営利活動法人和歌山IT教育機構の子会社として、プラスリーを開室することを目的に立ち上げた会社です。
NPO時代に高校生などにIT資格取得の教育を行っていた際に一番感じたことは、「教えられることは一生懸命覚える、でもそれ以上深く興味を持とうとしない、自分で求め考えようとしない姿勢」でした。
もともとIT資格取得を希望して集まってきた学生たちでしたが、目的は「資格を取ること」であり、
「分からないことを平気で分からないままにしてしまう」
そこから自分の知識を深めたいという気持ちをもったり、自分で調べたり考えたりする楽しさ・喜びを知らない子の多さに驚きました。また今の教育制度が、「勉強は教えられたものを覚えればいい」という学習への姿勢を作り出しているのではないか、とも考えました。
そして、社会に出ると今度は上司に、「教えられたことしかできない」「それくらい自分で考えなさい」と言われるのです。
経済産業省が提唱している「社会人基礎力」では、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つから構成されていますが、これらを社会人になる準備段階から身につけようとして身につくものではありません。もっと小さな子供のころから「自分で考える習慣づけ」をしておくべきなのです。
プラスリーを開設してからたくさんの小学生を見てきて、この考えはもっと強くなりました。
単純な計算はとても得意なのに、少し複雑な文章問題だと問題を見ただけでよく考えもせずに、
『これは何算で解くの?』と聞く子がいます。
文章中にある数字を使って式を作ることが出来れば解けると思っているのですが、 どの式をつかえばいいのかが分からないのです。 文章の意味が理解できず、また理解しようと頑張ることをしません。
また、問題をパッと見てすぐに『習ってないから分からない』と口癖のように言ってしまう子も多く見かけます。 持っている知識を使えば解ける問題でも、「この問題の解き方のパターンをそのまま 習ってない」から解けないのです。 とにかく大量にやる、スピードや正解することにこだわる、プラスリー教材では、 このような勉強はやりません。
唯一力を注ぐのは「自分の力でしっかりと考える」ことです。
1問だけでいい、どれだけ時間をかけてもいいし、間違っていても全然構わない、だけどしっかりと自分の力で考えてもらうことを何よりも大切にしています。
社会に出ると答えがない、自分で考えなくてはいけないたくさんの問題にぶつかります。
「教えてもらってないから分からない」は通用しません。
これからの未来を背負う子供たちにしっかり自分で考えられる大人になってほしい、だからこそ子どものうちから、 まずは自分で考えてみる、理解しようと努力する意識づけをしていきたいのです。
『勉強は教えてもらうもの』ではなく『自分で考えるもの』という意識をもち、複雑な文章題にじっくり・楽しんで向き合える力、分からない問題を粘り強く考える力、 プラスリーでは、そんな力をもった子供たちを保護者の方々と一緒に育てていきたいと考えています。
プラスリー運営会社 株式会社ワーク&ライフコミュニケーション
代表取締役 山口 実